JETRO Acceleration Hub

Berlinで勝つ!「J-Startup」の支援スタート

【プレスリリース】

<ジェトロ・グローバル・アクセラレーション・ハブ in ベルリン>

2018年9月22日、JETROベルリンオフィスで、J–startupのホロアイズ谷口様、シャリテの柏原様、そしてbistreamが集い、グローバルハブ事業をキックオフしました!

経済産業省に選ばれて世界を目指すJ-Startupの企業は、たった100社!その中の一社、Holoeyes Inc.がベルリンを目指します。

ベルリンは医療系スタートアップにも力を入れているので、楽しみです!

リリースの原文はこちらからご覧いただけます:

JETRO Acceleration Hub

ベルリン発:日独スタートアップ・プラットフォーム(GJSP)

  

2018年9月15日(日)、日独産業協会(DJW)は、ベルリン・東京・デュッセルドルフに近いクレーフェルトをビデオで結び、「第二回 日独スタートアップ・プラットフォーム(GJSP)ベルリン – NRW – 東京」を開催した。

ベルリンも東京も、それぞれの国のスタートアップの中心地であり、デュッセルドルフはヨーロッパで一番日本企業が進出している都市である(ロンドンを除く)。

土曜日にも関わらず、日独両国のスタートアップとそのエコシステムの最新動向を探りネットワーキングしようと、300人余りがビデオカンファレンスに参加した。去年は約200名であったというから、イベントとトピックへの関心の高まりがみてとれる。(アジェンダ)

まず冒頭で、在ドイツ日本国大使特命全権大使の八木毅大使と、在日ドイツ連邦共和国大使であるDr.von Werthernからご挨拶をいただいた。

  

スタートアップエコシステム

スタートアップのエコシステムというのは、言わば生まれて間もないスタートアップを成長させ、事業を成功へと導く仕組みだと言える。仕組みではあるが、ここで「エコシステム」=生態系という言葉が使われているのには意味がある。スタートアップを取り巻くエコシステムは、その企業の主力分野や、会社の立地など地理的要因、またそのスタートアップをサポートする存在に大きな影響を受けているからだ。

今回の最初のパネルディスカッションは「日本とドイツのスタートアップエコシステム:イノベーションに向けたインフラとフレームワーク構築」についてであった。

登壇者:Klemens Gaida氏(CEO, Digital Innovation Hub)、Lisa Wäntig氏(Head of Business Development, Wantedly)、Miki Uchida(内田 光紀)氏(Director, Zero One Booster)、Ikuo Hiraishi(平石 郁生)氏(Founder & CEO, DreamVision)。Thomas Jarzombek MdB氏(Partner, releon)はビデオメッセージで。そして、bistreamからは私、Chika Yamamoto(山本 知佳)。

  

ドイツと日本のスタートアップ

ドイツでも日本でも、スタートアップはベルリンと東京に集中している。ベルリンと東京の「生態系」の1番の違いは、その国際性にある。テック系スタートアップの黄金時代とも言える現在、求められる人材を国内のみで賄うことはままならい。ベルリンにも東京にも世界中から人材が集っているが、ベルリンでは人材は様々なスタートアップに分散しており、スタートアップは国際色豊かで英語が標準語である。

だが、東京では海外からの人材は一部の外資系スタートアップなどに集中してしまい、日系スタートアップはまだ国際化の恩恵を十分受けているとは言い難い。

  

ドイツのスタートアップ人材分布の例:

from Simplesurance homepage
150人程の社員は、30カ国から構成されている。

  

スタートアップの参入障壁

ドイツスタートアップが日本に参入する際の障壁となるものに「日本人特有の信頼感」をあげたのは、日本に12年住んだのちベルリンに来たドイツ人のLisa Wäntig氏(Head of Business Development, Wantedly)。日本語が話せるようになっても、ビジネスができるような関係になることは容易ではなく、特有のネットワークを介したり、肌感覚で相手の懐具合を理解でき合える人材が必要という。

… it is quite difficult to win their trust.

一方、共通のネットワークを介して協業がうまくいったと言ったは、Miki Uchida(内田 光紀)氏。これは内田氏がすでにグローバル人材であることが影響したのであろうと思われた。

実は同様な問題は、日本企業のアウトバウンドでも見られる。例えば、日本企業はドイツに視察やスカウトに来る際、自社の目的のみに集中しがちだ。ドイツ側はそういった日本企業にはフェアであるが事務的に対応する傾向がある。ドイツ人の懐に入り込むにも、それなりの理解とテクニックが必要である。

こういった課題は、JETROのハブとして機能している我々bistreamのようなアクセラレーターを介すると、容易に回避できる。JETROグローバルアクセラレーターにお申し込み頂くと無料で受けられるサービスもあるので、ぜひ活用していただきたい。(JETROのサービス内容

  

スタートアップと女性の活躍

Chika、Lisa Wäntig氏、加塩 雄斗氏(在ドイツ日本国大使館 二等書記官)

今回のディスカッション内容の主題ではなかったが、パネル登壇者6人(うち一人はビデオメッセージ)のうち、3人が女性であった。

2017年度に世界経済フォーラムが発表した「グローバル・ジェンダーギャップ報告書」(The Global Gender Gap Report)によると、ドイツの男女格差は12位、しかし、日本は前年より下がり114位と低迷している。

ドイツでは近年スタートアップがたくさん生まれており、中でもClueやReDI School、Qunomedical のような、女性によって創設されたスタートアップは注目を集めている。ドイツのスタートアップでは創始者チームの25%が女性で、日本では起業家の30%が女性である(2016年のデータによる)。

日本もドイツもまだまだ女性起業家への支援が必要な段階であり、女性起業家対象のプログラムの充実が望まれる。

実は今回のパネル終了後、登壇した私に話しかけてきてくれたのはスタートアップだけでなく、日本、ドイツ、台湾、中国がルーツの若い女性たちもいた。「私の履歴書」である部分に興味を持ってのことだった。

  

bistreamでも、これからさらに女性起業家のネットワーキング、メンタリングなどの支援に取り組んでいきたい。